https://news.yahoo.co.jp/articles/e43293a815e7796756a8bd71790654cbc68b4529

◇1日 DeNA2―2中日(横浜)

 大谷のWBC決勝前のセリフではないが、憧れは捨てた。
中日メヒアが2度目の先発で7イニング0/3を3安打2失点と好投。
白星は付かずも、DeNAの先発・バウアーと互角以上の投げ合いを演じた。

 「バウアーと投げ合うと分かった時はものすごくうれしかった。
しっかり競争できるように準備してきました」

 相手先発は2020年のサイ・ヤング賞投手。
メジャーで1勝も挙げられなかった右腕にとっては雲の上のまたその上の存在。
テレビで何度も投げる姿を見た。
さらに自身がダイヤモンドバックスに所属していた21年には、
当時ドジャースにいたバウアーの投球を生で観戦。
「ストレートが速いし、変化球も素晴らしかった」。
同じ投手としての能力の高さに度肝を抜かれた。

 実績では劣る。だがマウンド上では強気な姿勢を貫いた。
「どんなピッチャーが相手でも、自分の投球をするだけ」。
最速160キロに迫る直球はなくても、持ち味の制球力を存分に発揮。
手元で伸びる直球にスライダー、カーブなどを織り交ぜて
DeNA打線に的を絞らせない。
テンポ良くアウトを積み重ね7回まで二塁を踏ませなかった。

 だが、2点リードの8回。先頭のソトに左翼線への二塁打を許すと、
大和にこの日初めての四球を与えて降板。
2番手の清水が同点に追い付かれて白星は消えたが、
バウアーよりも長くマウンドに立ち続けた。