喜びも一転して…。巨人の岡本和真内野手(27)が5日の中日戦(バンテリン)で自身3年ぶりのグランドスラムとなる19号満塁弾を放ち勝利に大きく貢献するも、試合終盤には右手甲に死球を食らうアクシデントにも見舞われた。

 初回無死満塁と絶好機で1打席目を迎えると、高橋宏の投じた5球目をジャストミート。白球は勢いを落とすことなく左翼スタンドへ一直線。「先制のチャンスだったのでなんとか走者を還したいと思っていました。チャンスで打ててよかったです」と、2020年8月1日の広島戦(東京ドーム)以来、約3年ぶりとなる満塁弾で侍ジャパン対決を制した。

 歓喜一転、試合終盤にはアクシデントも…。延長12回の無死一塁で打席を迎えると、祖父江の投じた148キロのシュートが右手甲付近に直撃。その場に倒れ込んで苦悶の表情を浮かべると、スタンドのG党からは悲鳴が上がった。状態を確認したのちにいったんは一塁上へ歩んだものの、代走・若林が送られベンチへと下がった。

 不動の4番としてチームをけん引し、この日は監督推薦枠で球宴への出場が決まる朗報も舞い込んでいた男なだけに、患部の状態が心配されたが…。原監督は「大丈夫だと思います」と明かすと、当の本人は試合後、アイシング器具などは付けずに、なぜか右手で大きなおにぎりを握りしめながら帰路へ。「折れてはない。(持っているのはおにぎり?)はい」と普段通りのマイペースぶりで無事を強調し、堂々とした様子でバスへと乗り込んだのだった。何はともあれ、最悪の事態は免れたようだ。

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