そうなん?

https://news.denfaminicogamer.jp/game-gene/watsuki-interview/3
和月氏:
結局、『剣心』は少年漫画の王道ではないんです。本来だったら、いわゆる「看板」を背負うような作品ではないのは確かなんですよ。

――作者としても、そういう認識はあったんですね。

和月氏
だって、『幽白』の流れの中にあるというのは、『ドラゴンボール』という王道を行く看板作品があって、その裏返し的な役割に
なることで、それこそが、『剣心』の本来の立ち位置だったはずなんですよ。ところが、それが表の看板になってしまったんですね。
そもそも、ジャンプの漫画家を「陰」と「陽」で分けると、俺は「陰」の側なんですよ。

――「陰」の側……ですか?

和月氏
例えば、一緒に仕事をしていても、『ONE PIECE』の尾田先生なんかは、やっぱり「陽」の側にいたわけですよ。
漫画の話になると、『ドラゴンボール』が大好き、『キン肉マン』も大好き。彼はそういう「ジャンプ」の「王道」がそもそも大好きなんです。
ところが、俺はときたら、『幽白』大好き、『ジョジョの奇妙な冒険』大好き、で完全に「陰」の側にいるという……。

――しかも、アメコミ大好きという(笑)。まあ、実は僕もその2作やアメコミは大好きなんですが。

和月氏
ええ、同じにおいを感じてます(笑)。いや、もう我々は根本からして違う性質の人間なんです。
知り合いの作家さんにも大体好きな作品を聞いてるんですけど、その「陰」と「陽」の差は、どうしようもなくあるんです。