「もう1年、ヨコハマで優勝を目指したい」

始めは1年だけのつもりだった。
MLBから半ば追い出されるような形でバウアーが選んだのは
横浜DeNAベイスターズ。
首都東京に近く外国人にも暮らしやすい国際都市、横浜という街
Youtubeや自身のブランド活動を認める球団のサポートも魅力的だった。

元々日本の野球を体験したいという夢はあった。
2009年、全米大学オールスターで来日。熱狂的に応援する日本の野球に魅せられた。
「地球の裏側に、こんなベースボールがあったのか」
2019年、再来日。そして2023年。
まだ粗さはあるものの情熱的な選手たち、そしてどんな展開でも声を出し続けるファン。
「僕がこのチームを優勝させる」
中4日の熱投。15勝4敗防御率2.41
個人成績としては堂々たる成績も、チームの優勝にはあと一歩及ばなかった。
バウアーの目に焼き付いて離れない光景が一つある。
歓喜の輪で5回、6回と宙に舞う立浪監督。

来年こそはボス(三浦監督を)を胴上げする。
バウアーの2024年が始まる。