同居する父親を刃物のようなもので刺し、殺害しようとしたとして、鹿児島西署は7日、殺人未遂の疑いで、鹿児島市田上2丁目、無職の男(54)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は同日午後10時55分ごろ、自宅で父親(77)の腹や前腕部などを刺し、殺害しようとした疑い。父親は病院に搬送後、意識不明の重体となった。

 同署によると、男は両親と3人暮らし。母親が「夫が殴られて鼻血が出ている」と119番し、救急隊が玄関先に血だまりができているのを不審に思い警察に連絡した。

 男は駆けつけた署員に「刃物のようなもので刺した」と話したが、逮捕後は「身に覚えがない」と否認している。

 現場は住宅やアパートが密集する高齢者世帯の多い丘陵地。複数の住民が以前から言い争う声を聞いていたという。近くの男性は「昼夜問わず『バカヤロー』など息子の叫び声が聞こえてきた。窓ガラスも割れて荒れている様子。いつか事件になるのではと思っていた」と話した。
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