わが友ヒトラー ウィーン編
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悪名高きアドルフ・ヒトラー
そんな彼を友と呼ぶ男がいた
一九〇〇年代のドイツ 二人の少年の物語
参考・引用
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社) 一九〇八年二月
ウィーン駅
ざわ…ー(⚭-⚭(⚭-⚭( ⚭-⚭ )⚭-⚭)⚭-⚭) ---ざわ…
( ; ›ω‹ )「あう…あう…」
駅の人の多さにボクは戸惑うしかなかった
勇気を振り絞り、前に出ようとしても
(# ゚Д゚)「どけ」
( ;´-ω-` )「す、すいません…」
(# ゚Д゚)「邪魔だ」
:( ;˙꒳˙;):「あう…」
(# ゚Д゚)「Fack You!!」
:(´ºωº`):「あわわわ」
人々は怒鳴りながらボクを元の場所に押し戻してしまう
(´;ω;`) .。oO(怖い……か…帰りたい…)
アドルフは一体どこにいるんだろう…
迎えに来てくれるって言ってたのに 彡(゚)(゚)ノ「おーいクビツェク、ここやー!」
(。゚ω゚)「アドルフ!」
(´^ω^`)「ああよかった…」
( ;´-ω-` )「一生ここをさまよい続けるのかと思ったよ…」
彡(゚)(゚)「おおげさやで 全く相変わらずやなぁ」
(´・ω・`)「そういう君はすっかり都会に馴染んでるみたいだね」
グレーの冬用コートにグレーの帽子、象牙の握りのついたステッキ
こっちでも相変わらずアドルフの服装はキチッとしてるなぁ
彡;(゚)(゚)「トランクでかすぎるやろ…完全なお上りさんやんけ……」
(´ᴖωᴖ`;)「はは…お母さんが色んなもの詰めこんでさ」 ざわ…ー(⚭-⚭(⚭-⚭( ⚭-⚭ )⚭-⚭)⚭-⚭) ---ざわ…
彡;(゚)(゚)「とりあえずこッから出るで 五月蝿くてかなわんわ」
( ;´-ω-` )「うん、ぜひともそうしたいね…」
彡(゚)(゚)ノ「ほないくで」
アドルフが住むアパートに向かった
歩くこと数十分
彡(゚)(゚)「ここが今のワイの住み家や」
(´・ω・`)「あれ…予想以上に綺麗なところだね…」
彡(-)(-)「表向きだけや」
ガチャ
(。゚ω゚)「うわっ、石油くさっ!!」
彡(゚)(゚)「大家は留守みたいやな、後で紹介したる」
彡(゚)(゚)「まあ、入れや」 アドルフの部屋は紙だらけで
ろくに足の踏み場もないような有様だった
彡(゚)(゚)「少し休憩しようや」
(´^ω^`)「食べ物、沢山持ってきたよ」
彡(^)(^)「お、まじでか!」
ガサーとアドルフはスケッチをどかし、場所を確保した
(;´・ω・` )「アドルフ そんながさつに絵をどけていいの?」
彡(゚)(゚)「べつにかまへん」
彡(゚)(゚)/「それよりメシや!」
(`・ω・´)「そうだね それじゃあいくよ」 ジャジャーン
(´ᴖωᴖ`)「まずはジャガイモのパンケーキ」
彡(^)(^)「お、ドイツ家庭料理の代表格やな!」
彡(-)(-)「母さんが作ってくれたのを思い出すで……」パクッ
彡()()「あ〜甘さが抑えてあって塩味が染みとる…」
(´ᴖωᴖ`)「だから肉料理にも合うんだよね」 そんなわけで次は〜
(*>ω<*)「はいローストポーク」
彡(゚)(゚)「肉食うの久しぶりや!」ガブッ
彡(>)(<)「あ〜この歯応えとパンケーキのふっくら感がええな」
彡(^)(^)「ベストマッチやで!」
そして締めは〜
(´ᴖωᴖ`)「ブフテルン菓子 バニラソース付」
彡(⦿)(⦿)「お、ワイの好物やん!」
彡(-)(-)「おばさん 覚えとってくれたんやな…」モグー
彡(-)(-)「この甘み…食感…チェコ生まれのものとは信じられん…」
彡(゚)(゚)「美味や」 彡(^)(^)(´^ω^`)
それから、ボク達は王様のようにたらふく食べた
彡(^)(^)「家庭の味に、そしてクビツェクのウィーン進出に乾杯や!」
(´^ω^`)「かんぱーい!」
カツーン
彡(^)(^)つ”*∀∀*”⊂(´^ω^`) 彡(゚)(゚)「そういえば、ステファニーは今どうしてるんや」
(。゚ω゚)「あ……」
彡(•)(•)「特命を持たせたよな?」
( ´-ω-` )「……」
たしかに、ボクはアドルフからステファニーを監視するよう特命を受けていた
彼の頭の中では次のような筋書きができあがっていた J(„❛⌄❛„) .。oO(アドルフがいなくなったことを心配する)
↓
J(„❛⌄❛„) .。oO(アドルフに何か不幸が起きたかもしれないと心配する……)
↓
J(„❛⌄❛„) .。oO(アドルフが病気になったのではないかと心配する……)
↓
J(„❛⌄❛„) .。oOもしかしたらすでに、アドルフは死んでしまったのではないかと……)
そして居ても立ってもいられなくなったステファニーは
慌てて駆けだし、橋を渡り、ボクの家を訪れ
J(„❛ꇴ❛„)「お友達に何か起こったのでしょう?」
と聞きに来るというものだった (´ᴖωᴖ`;) .。oO(あり得ないけどね)
それに実際になにも起きなかった
まあ、報告できるようなことは手紙にして四ページぐらいはあるけど
いちいち説明するのも面倒だし……適当にごまかしておこう!
彡(゚)(゚)「貴様…任務を怠ったな…」
(。・ω<)ゞ「テヘッ」
彡(●)(●)「ちっ、極刑に値する過ちやぞ」 夕方
彡(゚)(゚)「クビツェク、今から宮廷劇場にいくで!」
( ;´-ω-` )「ええ…今日はもう休みたいんだけど…」
彡(•)(•)「ウィーンに来て、宮廷劇場も見ずに眠れるわけないやろ!」
彡(゚)(゚)ノ「はよ行くで!」
┗(゚)(゚)ミ┓三三3 (‘・ω・`; )
アドルフはさっさと歩いて行った
(´・ω・`) .。oO(うーん、この感じもひさびさだなぁ)
彡(゚)(゚)「なにやっとるんや!はよ、こいや!!」
(´・ω・`)「うん」 宮廷劇場前
(。゚ω゚)「おお、ホールからもうリンツのとは比べ物にならないや…」
彡(-)(-)「大理石の欄干、ビロードの絨毯、金色に化粧された天井…」
彡(゚)(゚)「これが大都市のなせる技や」
それから、教会、聖堂、塔と……
大都市の豪華絢爛な建物を見て回った
リンツのものとは何もかもが桁違いだった (´-ω-`)「まるで別の惑星に連れてこられたみたいだ」
(¬ω¬)チラッ 彡(゚)(゚)
ひときわ青白く華奢で大きな目
アドルフはまるで宇宙人のよう
きっとボクはこの宇宙人にさらわれて…洗脳されて……
彡(゚)(゚)……
彡(-)(-)「この先に収容所があるんや…」
彡(●)(●)「ぶちこんだろか…?」
(。゚ω゚) .。oO(こころを読まれた!!) 彡;(゚)(゚)「たくっ 見惚れすぎやで、真夜中になってもうた!」
(`・ω・´;)「なにいってんだい アドルフの方が見惚れてたくせに!」
彡(^)(^)「すばらしい芸術は何度見てもいいもんや!」
こうしてボク達は帰宅した
不機嫌な管理人にチップを払うはめになったけど
彡(-)(-)「ちっ、足下見おって…」
部屋
彡(゚)(゚)「でな、クビツェク、ケルントナー通りの風景は…」
( ˘ω˘ )「うん…うん…Zzz」
彡(゚)(゚)「疲れ果てて寝おった」
彡(-)(-)「相変わらず貧弱な奴やで」
気づけば、眠っていた
この日はあまりに色々なことがありすぎた
家族との別れ、列車の旅、喧騒、宮廷劇場、雑踏、裏路地、・・・
そして明日は、新しい部屋探し
それもピアノを弾けるところじゃないといけないから
(´-ω-`) .。oO(大変そ…Zzz) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています