わが友ヒトラー ウィーン編
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悪名高きアドルフ・ヒトラー
そんな彼を友と呼ぶ男がいた
一九〇〇年代のドイツ 二人の少年の物語
参考・引用
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社) 十一月二十日
ウィーン駅
(´・ω・`) ざわ…ー(⚭-⚭(⚭-⚭( ⚭-⚭ )⚭-⚭)⚭-⚭) ---ざわ… ┃柱┃
あの柱の下が、待ち合わせの場所なんだ
人混みは相変わらずだけど もう慣れたよ
テクテク┏(´・ω・`)┛
(´^ω^`)「あ、いた!」
(´・ω・`)「お待たせ アドルフ!」
(# ゚Д゚)「は?誰だよお前!」
(。゚ω゚)!!
( ;´-ω-` )「ご、ごめんなさい 人違いです…」
(# ゚Д゚)「ったく………気安く声をかけんな!」
アドルフによく似た青年
と言っても服装と背丈だけだけど、は悪態をついて去っていった
(;´・ω・` ) .。oO(はぁ、ビックリした)
あれ…でも、アドルフはいない?
さてはまた遅くまで起きてて寝坊したんだな…
( ;´-ω-` )「全く 手紙には今日のこの時間だって書いたのに…」
仕方ない、柱にもたれながら待つか 五分後
┃柱┃
(´・ω・`)
二十分後
┃柱┃
(´・ω・`) .。oO(……待合室にいるのかな?)
テクテク┏(´・ω・`)┛
(・ω・`;≡;´・ω・)
(´・ω・`)……
(´・ω・`) .。oO(戻ろう……)
┗(`・ω・´)┓テクテク
一時間後
┃柱┃
(;´・ω・` ) .。oO(おかしい…)
っていうかアドルフが時間を破るなんてありえない
(。゚ω゚)「まさか……病気!?」
そうだ、そうに違いない!
そういえば手紙にまた気管支カタルがぶり返してるって書いてた!
いそいで借家に行こう!
ε三三┏(;´・ω・` )┛ 借家
ガチャガチャ
(;´・ω・` )「あれ?鍵が閉まってる」
(;´・ω・` )っ「おーいアドルフ ボクだよ 開けてよ」ドンドン
(・∞・)「なんだい騒がしいね!」
Σ(・∞・)「あれ?クビチェク君じゃない」
(´ᴖωᴖ`;)「お久しぶりです すみませんちょっと鍵がかかってて…」
大家のツァクライス婦人は不思議そうな顔をしてる
(・∞・)「鍵がかかってるって当たり前じゃない…」
(・∞・)「だってその部屋は空き部屋ですもの」
(;´・ω・` )「え?何を言ってるんですか…」
(;`・ω・´)「ここはボクとアドルフの部屋ですよ!」
(;・∞・)「……もしかして何も知らないのかい?」
(;´・ω・` )「え?」 (;・∞・)(´・ω・`; )
ツァクライス婦人から次の三つのことを告げられた
アドルフは家賃を払うと姿を消したこと
別れの挨拶も何もなかったこと
手紙やメモも何も残さなかったこと
( ;´-ω-` ) .。oO(アドルフ…)
一体何があったんだ……
……
(`・ω・´) .。oO(そうだ!)
そもそもあの部屋はボクがピアノを弾くために借りたんだ
きっとアドルフは一人であの広い部屋を持て余したんだ
だから引っ越したんだ!
アドルフはせっかちで抜けている所があるから
いろいろ無作法なことをして……
……
(´・ω・`) .。oO(……アドルフがそんなことをする?)
急いで部屋を借り
知りうる限りの知人、考えられる限りの関係者のもとに走った
そしてボクの住所を教えた
アドルフを見かけたら知らせて欲しい、伝えて欲しいと言伝をして
しかし、一週間たっても、二週間たっても
なんの音沙汰もなかった…… (´-ω-`) .。oO(そして一年がたった)
アドルフを貧民街で見たと目撃証言はあったけど、いなかった
もしかしたら兵役を逃れるためにドイツに行ったのかもしれないけど
確かめようがない……
(´・ω・`)…… (´・ω・`) .。oO(確かにアドルフは……)
口は悪いし、急に怒るし、仕事はしないし、外面だけはいいし、束縛するし
どこでもうろうろするし、突然演説を始めるし、色々と連れ回されるし
自分勝手だし、犯罪の片棒を担がせようとするし、誰にでも喧嘩は売るし
民族主義者だし、妄想癖がすごいし、唯我独尊だし、嫉妬深いし
気狂いだし、夢想家だし、すぐ反論してくるし、甲斐性なしだし
訳の分かんないことばかり言うし、頑固だし、我がままだし
読みたくもない本を読まされるし、自分だけモテてムカつくし
そのくせガードは堅いし、何も言わずどこかに行ってしまう
( ;´-ω-` ) .。oO(自分で言っててなんだけど……)
本当にひどい同居人だ……
こんな同居人なら、いない方がいいのかもしれない……
(;´・ω・` ) .。oO(でも、それじゃ駄目なんだ……)
アドルフがいなければボクの人生は平凡で退屈そのもの……
どんなにステキで優雅な芸術に触れても
一人だけじゃ感想を語り合うこともできない…
(´・ω・`) .。oO(楽しさも半減だ……) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています