>>864
このクソメガネが勝ち組の事実

『君たちはどう生きるか』ブームへの違和感
http://gekkan-nippon.com/?p=12984

コペル君は父親を亡くしていますが、生活に困っている様子はありません。むしろ他のクラスメイトよりも綺麗な家に住んでいます。その上、叔父は失業中のため、しばしばコペル君の家にご飯を食べにやってきます。

なぜコペル君はこれほどの生活を送れるのでしょうか。漫画版では描かれていませんが、実はコペル君の亡くなった父親は銀行の重役で、いわゆる女中もいます。
同級生も大学教授や医者の息子などです。つまり、コペル君たちはブルジョワ家庭に生まれたインテリの卵なのです。吉野源三郎はインテリ目線に立って物語を構成しているのです。

おそらく「君たちはどう生きるか」というタイトルの含意もそこにあります。「君たち」とは、インテリでブルジョワの階層を指しているのでしょう。
要は、この本は、「君たち」=インテリに向けて書かれたものであり、「彼ら」=非インテリを想定読者としていないということです。


『君たちはどう生きるか』を称賛している人たちの多くは、ただ本書を持ち上げるだけで、本書の持つ問題点を指摘しようとしません。それではコペル君が批判した同調圧力そのものではないかという思いからも、一言批判を加えた次第です。