高齢者の死亡災害が多い業種ベスト3は建設業、製造業、運輸交通業。これらの業種はそもそも、年齢にかかわらず事故が多く危険が伴う業種。高齢者が働くとなれば安全への配慮がほしいが、現場ではそうはいかない。

「高齢者だから配慮されるどころか、動けないほうが悪いという考え方。『おせーよ、じじい』、『ぐずぐずするな!』といった罵詈雑言を浴びせられることも多く、ハラスメントに近いことが行われています」
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 たとえ労災にあったとしても、労災認定が下りればまだまし。本来なら正規であろうが、非正規であろうが、労働者はすべて労災保険に加入しているので、労災申請して認定されれば、さまざまな金銭的補償が受けられる。
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 だが、高齢者の労災では、その申請にすらたどり着けないことが珍しくない。

「下請け業者で労災が起こると元請けの親会社に切られたり、大きな現場では仕事が止まったりする。つまり、仕事を円滑に進めるためには、労災が起こっては都合が悪いわけです。

 だから、労災は出さない、つまり申請しないという暗黙の共通認識が漂っている業界もあります」

https://news.yahoo.co.jp/articles/a8e4d727a69bcf7b51664ba7dbe90d9324ce65cb