『スパロボ』開発者が“ファンからの一方的アイデア提案”の危険性を吐露し注目される。“盗用”を主張されると困る

ゲームクリエイターの寺田貴信氏は7月17日、“ファンからのアイデア提案”に関する懸念を示した。同氏は現在フリーランスとして活動しており、アイデアを提案したファンから「アイデアを盗用された」といった主張がおこなわれた場合にフリーランスでは対応が難しいと伝えている。

寺田貴信氏は、『スーパーロボット大戦』(以下、スパロボ)シリーズのプロデューサーなどを務めてきたゲームクリエイターだ。同氏は当時のバンプレストに入社後同シリーズの開発に携わったのち、『第2次スーパーロボット大戦』のゲームボーイ版移植からは主にプロデューサーを担当してきた。

寺田氏はB.B.スタジオにてシリーズ30周年記念作品『スーパーロボット大戦30』のプロデューサーを務め、2021年12月に同社を退職したことを明かしていた。現在はフリーランスとして活動しており、同シリーズにも引き続きスーパーバイザーとして関わっていくとしている。

そんな寺田氏は7月17日、フリーランスとしての活動における“ある懸念”を表明した。きっかけとなったのは円谷プロダクションのキャラクターデザイナー後藤正行氏のツイートだ。同氏はかねてより固定ツイートやプロフィールにて、ユーザーたちに「オリジナルのウルトラマンのデザインやストーリーのアイデアを送ってこないでほしい」と伝えており、7月17日のツイートにてその旨を再度強調した。Twitterアカウントなどに明記していてもアイデアを送ってくるファンがいるのだろう。同氏はそうしたファンには「悪気がないと思う」とも述べつつ、後々“トラブル”になりかねない懸念があることを伝えている。

本投稿には現時点で1万いいね・7000RTが寄せられるなど話題を呼んでおり、イラストレーター・キャラクターデザイナーなどとして知られるあきまんこと安田朗氏も反応。ファンがクリエイターに対してウルトラマンに関するアイデアを送った場合に「一方的に送った設定を“勝手に使われた”と解釈してしまう」可能性について懸念を述べている。

このあきまん氏のツイートに対して、寺田氏が反応を示した。同氏は先述のとおり『スパロボ』シリーズに長年携わっており、30年ほど前よりファンからの意見・要望や、ファンの考えるアイデアなども寄せられていたそうだ。具体的には「ファン自身が構想する(『スパロボ』への)参戦作品リスト」や「オリジナルロボット&キャラ」などが含まれていたという。

そして過去のイベント時には、そうした提案をおこなったと見られるファンから「提案した要素が実装されたのに連絡がなかった」「(実装された要素は)私のアイデアだ」といわれることがあったそうだ。寺田氏は会社に在籍していた当時は、こうした事態が起こっても会社に相談することができたとコメント。つまりそうした主張をおこなうファンへの対応や法的手続きなども含めて、会社と検討しつつ対応を進められたわけだろう。しかし同氏はフリーランスの身となった今ではこうした事態にどう対処するかを悩んでいるようで、難しい問題だと伝えている。

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