0001それでも動く名無し
2023/07/24(月) 07:48:13.57ID:3uR9fwDm0先週放送の初回の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は11.5%……“好発進” と見る向きもあるだろうが、これってかなりまずい数字なんじゃないだろうか。
堺雅人が2020年の『半沢直樹』第2シリーズ以来、TBSの「日曜劇場」枠で主演する『VIVANT』のことだ。
徹底した情報規制がされており、ストーリーやキャストの役柄などは伏せられたまま放送当日を迎えた本作。
堺が演じる主人公は、大手商社に勤める乃木憂助。誤送金された130億円を取り戻すべく、送金先の企業のある中央アジア・バルカ共和国へ向かうも、爆発事件に巻き込まれたあげく、その爆破犯に間違えられ現地警察から追われる羽目に――というのが第1話のストーリー。
本作は堺が「日曜劇場」に凱旋主演するというだけでなく、話題がてんこ盛り。
まず、同じく「日曜劇場」枠で高視聴率を獲得していた『下町ロケット』シリーズ主演の阿部寛、『陸王』主演の役所広司が脇を固めること。阿部や役所が主演以外でドラマに出るのは珍しく、さながら “日曜劇場版アベンジャーズ” とも呼べる布陣で、堺を乗せた神輿を担いで盛り上げようという気概が感じられる。
そのほかの出演陣も二階堂ふみ、松坂桃李、二宮和也、竜星涼、林遣都、濱田岳、小日向文世など、ゴールデンタイムでの主演経験者がズラリと並ぶ。
また、本作は『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などを大ヒットに導いたTBSドラマのエース・福澤克雄氏が、演出だけでなく原作も手掛けた完全オリジナルストーリー。日本ドラマ界で類を見ないドリームチームで制作されているのである。
そして、第1話を観ればわかるが、モンゴルで大勢のエキストラを動員した大規模ロケを敢行しており、大作映画なみに時間も手間暇も惜しみなく注ぎ込んでいる印象。
6月まで放送されていた「日曜劇場」の前作、福山雅治主演の『ラストマン-全盲の捜査官-』は、第1話で世帯平均視聴率14.7%を叩き出し、今年の民放ドラマ最高視聴率を記録。そして、最終話まで一度も12%を下回ることなく、全話平均は12.9%というハイスコアを叩き出した。
『ラストマン』も脇を支えるキャストに素晴らしい役者を揃えていたが、『VIVANT』は集めたキャストが桁違いに豪華だし、『ラストマン』は『VIVANT』ほど撮影に制作費も期間もかけていないだろう。
今は見逃し配信で視聴するドラマファンも多いし、リアルタイム視聴を計測している視聴率だけが絶対的な指標ではない。とは言え、『VIVANT』が事前情報をほとんど出さなかったのは、謎に包むことで期待感を煽って視聴率を跳ね上がらせるためだったとも考えられる。
その結果が11.5%。今のご時世で、ほかのドラマがこの視聴率を叩き出したならロケットスタートと言える上々の数字だが、『VIVANT』のバックボーンを考えると、正直、“不発” と思えてしまわないだろうか。
さまざまなドラマを観てきた筆者は、3年前の『半沢直樹』初回が22.0%だったことから、『VIVANT』も初回20%超えを狙えると予想していた。最低でも『ラストマン』の14.7%超えとなる17~18%ぐらいは手堅いと思っていたのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b84f690f32b699ed142d66e8cea354a9986b23d