あっ…

 試合前の本拠地エンゼルスタジアムで、グラウンド上にずらりと並んだ日本や米国のメディア関係者たち。和やかな雰囲気の中で、手前に立つカメラマンが記念写真を撮影している。

 米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のルカ・エバンズ記者は、同紙の記事内で「試合開始の約1時間半前に、メディアとPRチームが一緒に記念写真を撮ろうという無邪気なアイデアが出された。最初は混乱が広がったものの、気づき始めた」と当時の様子を記した。

 そして「もし二刀流のスーパースターが来週のどこかでトレードされれば、これは彼にとってエンゼルスタジアムでホームゲームをプレーする最後の試合になり、6年間オオタニを取材してきた大勢の日本のメディアグループが急にいなくなるのだ」と指摘。「今後9日間で業界全体のバランスが危うくなり、エンゼルスタジアムを取り巻いてきた6年間にわたるショータイムの熱狂のそのものが脅かされているということなのだ」と続けた。