ウクライナ軍が予備旅団を投入、直後に複数の戦車失う
https://news.yahoo.co.jp/articles/5700be072625f56972ca017d38a7745b585917ff

ウクライナ軍は6月4日、南部ザポリージャ州と東部ドネツク州のいくつかの戦線でついに反転攻勢を開始した際、最も装備の整った旅団を数部隊投入しつつも、部隊の半分以上は予備として保持した。

すべては計画の一部だった。米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は記者会見で、「ウクライナの強力な予備部隊は、同国が選ぶ最適な時と場所で出陣すべく待機している」と説明している。

当初の作戦は、先陣の旅団がロシア軍の防衛の隙を探り、後続の旅団がその隙を広げて突破できるようにすることだった

だがここにきて、ザポリージャ州ではこれまで予備部隊だった旅団が戦闘に加わり、損害を被っているようだ。第22機械化旅団は7月9日前後に南部で行われた攻撃で、T72系の戦車2両(ポーランドが供与したPT91とチェコが提供したT72EA)を放棄したとみられる。

第22機械化旅団は、ウクライナ軍でPT91を運用していることが唯一確認されている部隊だ。ただし、この旅団が行動を開始したとみられるからといって、ウクライナ軍が今月初めにロシア軍の防衛線に大きな穴を開けたわけではない。むしろ、それを示す証拠はない。

第22機械化旅団の大隊の1つが前進を試みた際、一部の戦車が地雷を踏んだ可能性がある。ロシア軍の大砲による攻撃を受けたため、乗員は脱出。その結果、ウクライナ軍で初となるPT91戦車の損失が確認されたというシナリオだ。これが最後の損失とはならないことは、ほぼ間違いないだろう。