新潟市内の食品販売店の女性従業員に対して、社長を装って複数回電話をかけ、不安をあおり精神的に追い詰め、抵抗できない状態にした上で、みだらな行為をしたとして、無職の男(55)が26日、逮捕されました。

準強制性交等の容疑で逮捕されたのは、住居不定の無職、岩本正道容疑者(55)です。

警察の調べによりますと、男は去年12月29日、新潟市内の食品販売店に、この会社の社長を装い、電話をかけ、対応した20代女性従業員に「あなたの体臭に関して、クレームが入っている。医者へ行って診断書をもらってほしい」と言いました。

その後、岩本容疑者は女性従業員の電話番号を聞き出し、複数回女性に電話をかけ、体臭について医師の診断を早急に受ける必要があると信じこませ、不安をあおり精神的に抵抗できない状態に追い込んだということです。

さらに、女性を神奈川県小田原市まで誘い出し、電話をかけ、「臭いを第三者に確認してもらった方がいい」「これは指示、命令だからな」と不安をあおりました。その後、岩本容疑者は第三者に装って、女性に近づき、小田原市内のカラオケ店室内で女性が抵抗できない状態であることにつけこみ、みだらな行為におよびました。

被害者の親族から被害届が出され、防犯カメラなどの捜査によって、逮捕につながりました。被害女性は岩本容疑者と面識がなかったということです。

警察の調べに対し男は「すべて黙秘します」と黙秘を続けています。
警察は、余罪を含め、事件の経緯を詳しく調べています。
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