(´・ω・`)「おにいちゃん、受験の季節でもないのにその発狂はいったいどうしたの。
え、カーリダーサ(というインドの詩人が描いた戯曲)シャクンタラー(姫と言う、天女の娘で、マハーバーラタに登場するバラタの母のお話)の覚え方ですって?
カーリダーサ君が描いたシャクンタラーさんの話だよ、
カーリダーサと言うのは男性名で、シャクンタラーさんの方は長母音だから女性だね、
日本人ならではの覚え方で芝刈りカーリダーサというものもある、
冗談のように見えるが、カーリー(シヴァ神の伴侶)→カーリダーサ(カーリー女神のしもべ)となり、
カーリダーサがいつの時代の人物であったかもこれでだいたい推測される。
マヌ法典にあるようにシヴァやヴィシュヌへの信仰が深まった紀元後の人物である事が分かるんだ。
シヴァと言うのは伝統的に月と結びついているから、カーリダーサがチャンドラグプタ王(月護王)お抱えの宮廷詩人であり、4世紀から5世紀の人物であった事が……
まあ時代は正確には同定できていないけれどね、おにいちゃんが覚える範囲はここまででいい。
あとはあのドイツの文豪ゲーテがウィリアム=ジョーンズ訳の重訳のドイツ語訳シャクンタラーを読んで感激し、
【早春の花々、晩秋の果実、心虜に魅了するもの、心豊かに育むもの、
天と大地、これらをたった一つの言葉で言い表さんと願うならば、、
私はそれをシャクンタラーと呼ぼう。言いたい事はそれだけだ】とまで言い切り、
ファウストのプロローグの構成をシャクンタラーのそれからまるごと頂戴した事くらいかなあ。
他に質問ある?おにいちゃん」
彡(●)(●)「マハーバーラタ……シャクンタラー……
カーリダーサ……カーリー……シヴァ……ヴィシュヌ……マヌ法典……チャンドラグプタ……
ウィリアム=ジョーンズ……ゲーテ……ファウスト……
あかん今年も落ちそうや」