任天堂が3日発表した2023年4~6月期の連結決算で、純利益は前年同期比52.1%増の1810億1900万円となった。2024年3月期通期の純利益予想は据え置いた。純利益は前期比21.4%減の3400億円を見込む。

任天堂は家庭用のゲーム専用機(ハード)を展開すると同時に、自社でソフト開発も手掛ける。為替相場が円安に推移したことにより為替差益が472億円発生し、純利益は増加、経常利益は増加となった。モバイル・IP関連収入等については、ロイヤリティ収入が増加したことに加え、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を多くの顧客に鑑賞いただいた結果、売上高は増加となった。

4~6月期の売上高は前年同期比50%増の4613億4100万円、営業利益は同82.4%増の1854億4100万円、経常利益は同52.2%増の2537億6600万円だった。通期予想に対する第一四半期の進捗率は営業利益で41.2%と過去5年の平均(14.4%)を上回る。