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 東京都内のデザイナーの女性(35)は2019年夏、友人がアプリで会った人と婚約したと聞き同じアプリに登録した。半年後、2歳年上の男性と知り合った。気取らない写真に好感を抱き、「いいね」を押してマッチングが成立。4か月のメッセージのやりとりを経て会うことになった。
映像関係の仕事をしている男性はおとなしい印象で、仕事や趣味の映画の話で意気投合。週に1度の頻度で会食し、まもなく交際に発展した。「彼女がいるとか、ないですか?」と確認し、フェイスブックも見た。恋人や妻がいる様子はなかった。会えない日も多かったが仕事が忙しい様子で、不審に思わなかった。

 約2年間交際し、昨年末に妊娠がわかった。男性から「子どもはほしくない」と言われ、未婚で産むことを決意。男性も子どもを認知し、養育費を払うことは承諾した。だが認知に必要な戸籍謄本を求めると激しく抵抗し、問い詰めると、妻子がいると告白した。

 「まさかと思い血の気が引いた。独身の人の子を産むのと、既婚者の子を産むのでは全く気持ちが違う」。ショックと不安で、死も頭をよぎった。おなかの子の存在や、SNSでつながった同じ境遇の女性たち十数人に救われた。男性に慰謝料を請求する訴訟を起こし、子どもの認知を求める調停も準備している。