久しぶりのヒーローインタビューは「謝罪」から始まった。

 約1カ月半ぶりの白星となる4勝目を挙げた中日の高橋宏。「今は申し訳ない気持ちでいっぱい。チームが勝てたことがよかった」。七回途中2失点と仕事は果たしたが、思うような投球はできず、喜びは控えめだった。

 勝てていない要因となっている制球がこの日も乱れ、一回に暴投で先制を許した。その後はばらつきの多い直球を減らし、変化球主体の配球でしのぐ。四、五回はカーブやスプリットを軸にアウトの全てを三振で奪い、勢いに乗ったかと思われたが六回に失点。2点リードの七回、先頭に四球を与えて降板した。

 前回登板は5回5失点で昨季に並ぶ7敗目。最近は2週続けて休日返上で練習するなど、不振を脱却しようともがく。コーチからは休めと言われているが、「下手な選手は練習しないとうまくならない」。体にむちを打ち、理想のフォームを覚え込ませている。

 20歳のエース候補は「いい球は増えている。(白星で)前向きな反省ができる」とも語った。壁を破るだけの力はあるはずだ。

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