https://www.sankei.com/article/20230806-ZYI5SBGHBZIJHPEIH2O4WAMYII/

会場となったのは広大な干拓地で日よけとなる樹木はほとんどない。1日の開幕前まで降った大雨で至る所に水たまりができ、連日35度前後の最高気温を記録する中、テントを張って参加者が寝泊まりする会場は蒸し風呂状態となった。熱中症の症状を訴える人は最初の3日間だけで500人を超えた。大量の蚊も発生し、虫刺されで炎症を起こす患者も続出した。

トイレが不衛生▽シートで仕切ったシャワー施設は外から丸見え▽支給された食材にカビが生えていた-といった苦情も後を絶たず、欧米メディアが連日報道。世界スカウト連盟は4日、日程の短縮を勧告し、約4500人と最多人数を派遣した英国は5日、ホテルへの撤収を始めた。約1200人が参加する米国は宿泊地を米軍基地に移すことを決め、シンガポールも撤収を決めた。