オリオールズ藤浪晋太郎投手(29)が日本人メジャー歴代最速の102・6マイル(約165・1キロ)をたたき出した。

藤浪は阪神在籍時の2年前、「幻の168キロ」で札幌ドームをどよめかせている。21年6月8日の日本ハム戦。同点の7回裏に登板し、1イニングを無失点でこのシーズン初ホールドを記録した計20球のうちの1球だ。先頭近藤(現ソフトバンク)への4球目、ファウルを奪った直球が球場スピードガンで168キロを計測した。残り19球の最速は158キロ。記事内で「打球速度の表示とみられる」とした表現を猛烈に後悔しているのは、後に本人から裏話を聞いたからだ。

「あの時、実は球団スタッフのトラックマンでも168キロと計測されていたらしくて。さすがに自分から『出てました』と言う勇気はなかったですけどね」