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楽天モバイルのタレック・アミン氏が退任、「自己都合の退職」

楽天モバイルは2023年8月7日、新しい執行体制を発表し、代表取締役共同CEO(最高経営責任者)を務めていたTareq Amin(タレック・アミン)氏が同日で退任したことを明らかにした。CTO(最高技術責任者)を務めるSharad Sriwastawa(シャラッド・スリオアストーア)氏が昇格し、代表取締役共同CEO兼CTOに就いた。

 アミン氏は2018年にインドの携帯電話事業者、Reliance Jio Infocomm(リライアンス・ジオ・インフォコム)から転身。基地局からコアネットワークまでを汎用サーバー上のソフトウエアで構成する「完全仮想化ネットワーク」の導入を推進し、ここで得た知見やノウハウを通信インフラの輸出ビジネスとして展開する計画まで描いた。楽天モバイルの「顔」だった。

楽天モバイルはアミン氏の退任について「自己都合の退職。家庭の事情と聞いている」(広報部)とした。アミン氏は楽天モバイルを支える技術者として日本だけでなく世界の通信業界で知られており、他社に引き抜かれた可能性もありそうだが「把握していない」(同)という。

 後任のスリオアストーア氏は2018年9月に楽天モバイルに入社し、2022年3月からCTOを務めている。完全仮想化ネットワークの開発と運用で中心的な役割を担っており、同日付で楽天シンフォニーの代表取締役社長代行にも就任した。

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