https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/1abdaa4d207d1c0455504859c62dc0db8624832c
 高校球児、未来の高校生たちに問いかけたい。

 夏の全国大会かの球場は「甲子園」が絶対なのか。例えば「東京ドーム」だと嫌なのか。あるいは、甲子園で開催するとして、「夏の」という枕詞は絶対なのか。もう少し涼しくなってからの「秋の甲子園」では嫌なのか。

 「夏の甲子園」が高校球児の青春だというのは、単なる固定概念ではないのか−。主役である子供たちに聞いてみたい。「夏の甲子園じゃないと嫌だ」なのか、「東京ドームでもいいから、夏に全国大会をやりたい」なのか、「学校の夏期休暇も秋にずらして、秋でも甲子園でやりたい」なのか、「トーナメントでも甲子園でもなく、リーグ戦でもいいから多くの試合をやりたい」なのか―。高校野球の改革論は、有識者たちによって多方面で議論されているが、球児たちはどう思っているのか。

 その上で、「暑さ対策をしっかりやって、夏に甲子園で試合がしたい」という声があれば、対策を十分に練ればいい。

 「トーナメントじゃないと盛り上がらない」「学校にとっても絶好の宣伝機会だ」などといったファンや関係者の声はいったん置いておいて、高校球児の本音を「議論」の土台に、「夏の甲子園」のこれからを考えてみてはどうか。