LGBTQを巡る検閲問題で中東での公開が危ぶまれるワーナー・ブラザーズの映画「バービー」。
そんな映画が数々の問題に直面している。
中東での公開をめぐり、現地の配給会社は、検閲当局からLGBTQ関連のナレーションやセリフに関連する編集が求められているようだと報告。
だが、ワーナー側が問題のシーンをカットする可能性は低く、サウジアラビアやアラブ首長国連邦など一部地域では公開が中止になるおそれも出てきた。

「バービー」をめぐっては、同じ日に封切られた〝原爆の父〟ロバート・オッペンハイマーを描いた「オッペンハイマー」と組み合わせた造語「バーベンハイマ―」をモチーフにし、原爆投下を連想させる画像がSNSで拡散。
それに同作の米公式アカウントが好意的な反応をしたことで、日本法人のワーナー・ブラザース・ジャパンが抗議。米ワーナーが謝罪し、投稿も削除した。

また、ベトナムは映画で使われた地図の中に、中国が主権を主張する南シナ海の領域を示す「九段線」が描かれていることから、領土問題で中国と衝突するベトナムやフィリピンで物議を醸し、ベトナムでは上映中止となった。