このような状況を考えれば、前使用者が水没させたことはほぼ間違いなく、しかもビッグモーターはその事実を知っていたことになる。にもかかわらずAさんが水没させたような主張をして、3年近くも“頬かむり”し続けてきたわけだ。そこでビッグモーターに

・事故車0を謳いながら事故車を売ったこと

・10年10万km保証をつけながら修理しなかったこと

・顧客に対してきわめて不誠実な対応をしたこと

に関して問い合わせたところ、

「おそれいりますが係争中の案件につきましては、回答を控えさせていただきます」

との回答が広報から戻ってきた。

Aさんは「いつ直すんだろうと思っていたら3年経っちゃいました」とビッグモーターに対して心底あきれ果てているが、結局代わりの車を一台買わなければならず、かなりの経済的負担を強いられた。

事故車を摑まされ「知らぬ存ぜぬ」とビッグモーターに突っぱねられた被害者がAさん以外にいないことを祈るばかりである。