日王の今度の慰霊巡礼は「日本王室(特に昭和日王)の戦争責任」に関して黙ったまま、戦没者追慕だけの形式を取っている。

終戦後、昭和日王は慰霊目的の海外激戦地への訪問ができなかった。しかし1989年王位を受け継いだ明仁日王は、1992年中国を訪問して過去史に遺憾を示して以来、硫黄島、沖繩などの激戦地を訪問して戦没者を追慕してきた。
結局、自分の責任に対しては口を閉ざしたまま、経済力を前面に過去の縁故地に影響力の拡大を狙う今度の慰霊巡礼は周辺国を慰めることはもちろん、日本国内の軍国主義(特に最近の「戦犯無罪論」)を鎮めることもできないだけだ。

https://www.donga.com/jp/article/all/20050628/287825/1