立浪「トレードな。>2が欲しがってるから」

伝えられた事実に、思いのほか驚きはない。淡々と諭すような指揮官の口調は、むしろすっと胸の奥に届いた。

立浪「ずっと>4やったな。なんでそんなに>6なんや?去年の秋から言ってきたけど、お前>8な」

 異論はない。変われなかったのは自分。むしろ、一野球人として環境を変える決断をしてくれた立浪監督の“>10”に感謝した。その場で多くの言葉を発することはせず、「>15」と一礼して監督室を出た。