■レンジャーズ 7ー3 エンゼルス(日本時間16日・アーリントン)

「WE WANT SHOHEI」――。15日(日本時間16日)にテキサスで行われたエンゼルス戦で、レンジャーズのファンが異例のチャントを行った。今オフFAになる大谷翔平投手へ右翼席から熱烈ラブコールを送ったが、そんな中、孤軍奮闘で残留を願うエンゼルスファンの姿があった。

 この日、右翼席には“日本式応援”を行うレンジャーズファンが集まった。「COME TO TEXAS」と1文字ずつボードを持ったファンの隣の席に一人だけ赤いエンゼルスのTシャツを着用していたのが、トーマス・タベラさんだ。テキサス州で育ち、現在はカリフォルニア州に住んでいるという21歳。レンジャーズ打線を抑えると一人で声援を送っていた。

 タベラさんが生まれた2002年にエンゼルスがワールドシリーズを制覇。当時の動画をYouTubeで見てファンになったという。一緒に観戦している友人は皆レンジャーズファンだが、「レンジャーズよりも、優勝リングを1つ多く獲得しているよ」と笑う。「このチームには、マイク・トラウトとショウヘイ・オオタニ、CJ・クロンが在籍しています。(最高のチームであることに)異論は認めません」と力強く言い切った。

 友人たちは「COME TO TEXAS」を掲げ、今オフFAになる二刀流を勧誘していたが、タベラさんは移籍について自身の見解を述べた。「そのうちわかることですね。でも、レンジャーズに行かないと思います。(30球団で)一番可能性が低いチームです。(レンジャーズは)彼を雇うことはできません。既にお金を使い果たしてしまいました」。ファン同士の争奪戦も過熱してきた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2bee76cbd575e6ea2a11805a875704301887bb3c