養殖ブリの生産量日本一を誇る鹿児島県。現場では人の手で養殖ブリなどへワクチン接種を行っています。

 鹿児島大学と養殖の魚の研究を行う研究所は魚に接種する際に誤って人の体に打ってしまうワクチンの誤射事故が高い確率で発生しているとして解決策などについて会見を開きました。

 会見を開いたのは埼玉県で養殖の魚の研究を行うゴトー養殖研究所と鹿児島大学共同獣医学部です。

 ブリの養殖の生産量日本一を誇る県内の現場では魚の病気を防ぐためワクチンの接種を行っています。人の手で1匹1匹接種していますが滑ってしまうなどして誤って人体に接種してしまうケースが高い確率で発生していることが分かったと明らかにしました。

 誤って人の体に接種してしまうと大きくはれ重症化したりアナフィラキシーショックを起こす恐れもあると言います。

 解決策として自動ワクチン接種機械を使ったワクチン接種の臨床試験に日本で初めて成功したと発表しました。

(鹿児島大学 越塩俊介名誉教授)
「確実性、信頼性、安全性を検証した。腹に自動的に刺していく。導入することによって作業者が針に触れる必要がない。安全な方法である」

 鹿児島大学とゴトー養殖研究所は養殖の業者に対し導入に向けて啓蒙をしていきたいとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b1576d82393d7b45dbc4f9cefd8c8af633093044