―『テイルズ オブ』シリーズを海外で展開する際、どんなことに苦労されますか?
馬場 海外では、僕らが作っているJRPGはまだまだコアユーザーさんにしか知られていませんから、まずは存在を知ってもらうところから始めなければなりません。JAPAN EXPOに2回目の参加をしたり、コミコンに初参加したりして、地道にアピールをしています。また、日本のようにコンスタントにタイトルが発売されているわけではないので、タイトル発売からつぎのタイトル発売までのブランクをどうフォローするかも課題ですね。


――RPGはローカライズにどうしても時間がかかってしまいますからね。
馬場 でも、この旅の中で、言語の壁も飛び越えて楽しんでくださる多くのお客様がいらっしゃることを改めて実感したので、そのようなファンの皆様に、日本と同じようにタイトルをお届けしたいなと思いますね。

――海外ではどの作品が人気ですか?
馬場 やはり最近発売した『テイルズ オブ ヴェスペリア』、『テイルズ オブ ジ アビス』が人気ですが、中にはサイン会に『テイルズ オブ シンフォニア』のパッケージを持ってきてくださる方や、日本版の『テイルズ オブ エクシリア』を購入して持ってきてくださる方もいます。それから、『テイルズ オブ』シリーズファンのスペインの学生さんと直接お話する機会があったのですが、その方はなんと『テイルズ オブ ファンタジア』と『テイルズ オブ シンフォニア』を持ってきてくれました。何度もプレイしてくれているそうです。