一塁上から見た“衝撃の一発”は一生忘れられないものとなった。今夏のドラフト1巡目(全体11位)でエンゼルス入りしたノーラン・シャヌエル内野手(フロリダ・アトランティック大)は18日(日本時間19日)、本拠地・レイズ戦でメジャーデビューを果たした。「1番・一塁」で先発出場。後ろを打った大谷翔平投手の43号満塁弾をアシストした。

 シャヌエルの粘りが大谷の自身2度目のグランドスラムをもたらした。同点の2回2死一、二塁。8球目に四球を選ぶと、続く大谷が相手右腕ラミレスの2球目を叩いた。打球はシャヌエルの頭上を通過し、右翼席へ。本塁に戻ってきた大谷から頭をポンポンと叩かれる場面もあった。

 プロ入りから約1か月、“超高速”昇格初戦で見た二刀流の一発。試合後は、感激を隠しきれなかった。

「驚くほど素晴らしい瞬間だった。ショウへイのバットに、あのように当たる球を見られたこと自体が常軌を逸脱していた。その上それが(塁上にいる)自分の頭上を越えてスタンドに入るのを見られたから、さらによかった。夢がかなったとまでは言わないが、それに近いことだったのは間違いない」


 この日、9回に無死一、三塁の守備では「6-4-3-2」の三重殺を完成させた。「(三重殺にかかわるのは)初めてです。あれは特別だった」。試合には敗れたが、大きな経験を積むことができたのは間違いない。
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