甲子園球場で開催されている全国高校野球選手権大会では、107年ぶり優勝を狙う慶応（神奈川）と、史上7校目の夏連覇を狙う仙台育英（宮城）が23日の決勝に駒を進めた。これを受け、22日午前8時台の情報番組で民放複数局が高校野球を特集。ただ、慶応の地元の商店街や、野球部OBらの盛り上がりを取り上げるなど慶応側に手厚い内容に、ネットでは賛否の声があがった。

　テレビ朝日系の「モーニングショー」では「慶応高校103年ぶり決勝へ　連覇狙う仙台育成と激突」として舞台裏を紹介。慶応高、慶応大出身で元プロ野球・日本ハムの白村明弘さんがスタジオ出演し、野球部にまつわるエピソードなどを解説した。放送途中には玉川徹さんが「（仙台）育英も昨日、試合やっているんですよ。VTRが1秒もなかったよね？　どういうつもり…？」と内容に突っ込み、これにMCの羽鳥慎一が「VTRはありましたよ。1秒とは言わず、もっとあった。ただ、玉川さんにそう思われるくらい少なかった」と認めた後、仙台育英を取り上げる一幕があった。

　ほかにフジテレビ系の「めざまし8」では「快進撃　慶応高103年ぶり甲子園決勝　“強さ秘密”」と題し、慶応野球部OBの山本賢太アナウンサーが登場。日テレ系「ZIP！」では「慶応103年ぶり甲子園決勝　躍進のワケは」として取り上げた。

　SNSでは「エースピッチャー小宅くんが声をかけられた50～60の高校から慶応を選んでくれたのは本当に嬉しい。甲子園決勝、楽しんで！」「慶応頑張ってほしい　ここまで来たからには優勝！！」など慶応への期待感が出た一方で、「高校野球の決勝戦の話題で、なぜ慶応だけ大きく取り上げているのか。慶応贔屓？　仙台市在住の者として、不快である」「両チーム、同じくとりあげろよ」などと批判的な投稿も見られた。

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