第105回全国高校野球選手権記念大会で、107年ぶりの全国制覇をめざす慶応には、今大会続けてきた「相手を食らう」験担ぎがある。試合前日の夕食に対戦相手の地元名産品が出されてきた。

 初戦の北陸戦では、福井県小浜市の名物「小鯛笹漬け」のすしや「甘鯛の若狭焼き」。続く広陵戦は「広島風お好み焼き」。準々決勝の沖縄尚学戦は「ゴーヤチャンプル」と「島もずく」。準決勝の土浦日大は「れんこん」。その通り、強豪校を食らってきた。

 提案したのは、慶応に同行する日本旅行神奈川教育支店の佐藤泰さん(53)。「食事も楽しんでほしい。応援する気持ちが伝われば」と宿舎と協力して実現した。

 決勝の相手は、今春の選抜大会の再戦となる仙台育英だ。選抜の時にも食べた「牛タン」と「ずんだ餅」を食べ、リベンジを期す。

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