堺 飲酒運転 町内会パトロール4人はね死傷 懲役12年求刑

去年(令和4年)、大阪・堺市で酒を飲んで車を運転し、町内会のパトロールをしていた、4人をはねてこのうち2人を死亡させたとして、危険運転致死傷の罪に問われている被告に対し、検察は「多量の酒を飲んで車を運転するなど危険かつ悪質」などとして懲役12年を求刑しました。

堺市の建設作業員、猪木康之被告(49)は、去年(令和4年)12月、酒を飲んで車を運転し、堺市中区の市道で、町内会のパトロールをしていた男性4人を車ではね、このうち、▼内装業の村上伸治さん(47)と、▼大阪市職員の山中正規さん(46)を死亡させたなどとして、危険運転致死傷の罪に問われています。
24日の裁判で検察は「およそ4時間にわたって多量の酒を飲んでいるうえ、運転開始から現場までの時間はおよそ2分間だった。危険かつ悪質な犯行で、反省の態度を示していない」として懲役12年を求刑しました。
一方、弁護側は「被告は飲酒したことは認めているが、事故の発生前の運転は正常だった」などと述べ、事故は酒の影響によるものではないとして、危険運転致死傷ではなく、過失運転致死傷にとどまると改めて主張しました。
判決は来月(9月)29日に言い渡される予定です。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230824/2000077260.html