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◆楽天3×―2ソフトバンク(25日、楽天生命パーク宮城)

 4位楽天と5ゲーム差で迎えた3連戦初戦。藤本監督がラストスパートに向けて動いた。試合前練習中、バックスクリーン付近に救援陣を集めて異例の〝青空ミーティング〟を開いた。

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 「残り試合もあと少しだし、最後まで頑張っていこう。ここからは3連投もいってもらうことになる」と指揮官は投手陣に語った。
今季はここまでオスナ、嘉弥真、田浦がそれぞれ1度3日連続登板を経験したが、基本的には「3連投禁止」の方針を貫いてきた。昨季は後半戦のスタートから3連投を解禁したが、今季は残り35試合時点での決断となった。

 チーム一丸での戦いを誓ったその夜、まさかの展開が待っていた。同点の延長10回、3連投目となった甲斐野がつかまり、最後は辰己にサヨナラ打を浴びてゲームセット。
2点のリードを守り切れず、2試合連続の逆転負け。藤本監督は「打った辰己君が良かった」と右腕を責めることはなかったが、痛い敗戦で楽天とのゲーム差は4に縮まった。

 試合前にはオスナと藤本監督が通訳を介して話し込む場面も見られた。斎藤投手コーチは「(チームが)こういう状況なので、気持ちの部分を何とか鼓舞しようと。
モチベーションを下げてほしくなかったので、そういう話を監督がしてくださったと思います」と説明。背中の張りを訴えていた守護神はこの日、9回のマウンドに上がってピシャリと抑えた。

 首位オリックスとは13ゲーム差まで広がり、現実的にはCS出場を懸けた戦いが続く。3連投解禁という勝負手は実るのか。(長浜幸治)