尖閣諸島国有化、10年目の真実 中国激怒に野田政権「本当にまずい」、力関係が逆転

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2012年4月16日。石原氏が米国のシンクタンクに招かれた際、尖閣諸島の所有者から土地を買い受けることで合意していると明かした。

当時の野田佳彦政権は驚き、首相官邸の高官を東京都幹部と接触させた。首相官邸は都の強硬な姿勢に手を焼き、国有化の方針に徐々に傾いていった。

6月。山梨県で行われた日中外務次官級戦略対話で、佐々江賢一郎外務次官(当時)は「尖閣の平穏かつ安定的な維持・管理が重要だ」と述べ、初めて中国側に国有化の検討をにおわせた。

(中略)

9月9日。ロシア・ウラジオストクでのAPEC会場で、胡錦濤中国国家主席が自ら野田首相に近づき、「あれだけ言ったのに、裏切られた」と尖閣国有化を批判した。

野田首相も「ちゃんと説明した」と反論したが、胡錦濤氏は「国有化は違法だ」と突っぱねた。

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