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先生「野比君が行方不明になりました。」
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0002それでも動く名無し
垢版 |
2023/08/27(日) 21:05:39.56ID:MLJjK8Ml0
第一章「報告」
ドラえもんがいなくなって2年がたった。スネ夫とジャイアンが、今日ものび太をいじめる。放課後、ジャイアンは
小遣いの500円を無くして漫画を買えなかった。トボトボと道を歩いていると、のび太と出会った。のび太の手に持っている物は漫画だった。ジャイアンが腹が立った。なぜ自分だけがこんな思いをしなきゃいけないんだ。のび太がいい思いをするな。のび太の漫画を無理矢理奪ったうえに、ボコボコにしてやった。倒れたのび太は泣くでも叫ぶわけでもなく、自分の目をジッと睨んでいた。何回か睨んできた時もあったが、そのたびに殴っていた。しかしこの睨みは、背筋が凍るというか、薄気味悪かった。ジャイアンは小走りに家へ向かって、自分の部屋に行き、早速のび太から奪った漫画を読む。
次の日。学校について、朝の会が始まった。当然のび太は来ていなく、また遅刻か。と少しにやけてしまった。そして朝の会の最後に、先生が「ご報告があります」少し怖い声で言った。つづけて先生がこういった。


「野比君が、行方不明になった。」
0004それでも動く名無し
垢版 |
2023/08/27(日) 21:06:53.18ID:MLJjK8Ml0
第二章「のび太の気持ち」
クラスがザワザワし始める。そしていつのまにかクラスの生徒らは、みんなジャイアンとスネ夫の方を見ていた。
剛田「はあ!?俺を疑おうってのか!?」
先生「剛田!やめなさーー」
スネ夫「そうさ!今まで我慢してきたけど、殴って物を奪って!僕がいままでのび太をいじめてきたのは、いじめないと殴ってくるかもしれないからと怖かったからだ!!!」
剛田「は...?スネーー」
スネ夫「だまれクズ!」
その一言で、クラスの視線がジャイアン一点に絞られる。
剛田は半泣きになっていた。なにか言おうと思ったが、スネ夫をピンチにさせる言葉が思い浮かばなかった。ザワザワしている教室。先生がボソッと言った「ただ家出しただけかもしれないじゃないか。そうだ。剛田じゃない。そうだろ...」ジャイアンは一番前の席だったので、ジャイアンにだけ聞こえていた。その言葉で、なにかがプツンと切れて、涙がドバッと出た。
そこから誰も話を聞いてくれなかった。唯一出来杉が話してくれようとしたが、みんなが止めていた。学校が終わる。家に帰るのが怖かった。また無視でもされるのかと思ったからだ。だけと家族だけはいつも通りに接してくれた。夜、ジャイアンはふと思った。「のび太も...同じ気持ちだったのかな...」「...ごめんな」今言ってもどうにもならないのに、少しでも罪悪感をさげたくてつい言葉が口から出てしまった。
次の日ジャイアンは決意をした。どんな悪口を言われようと、どんなに無視されても、負けない。負けたくない。
「おはよう!!」と元気に言った。無視されたけど、ジャイアンは傷ついていない。
負けないと、決めたのだから。朝の会。先生がおかしかった。口を震わせている。先生が言った言葉は、ジャイアンの人生を大きく変える。





「スネ夫が亡くなった。」
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