ここまで4本塁打だが、チーム本塁打数がリーグ5位の61本と大砲不在のチーム編成の中で一発の可能性のあるミエセスは貴重な存在。伝説のランディ・バースも3冠王を獲得するまでのブレイクを果たしたのは来日3年目で、ミエセスにも来季の上積みが大きく期待できると判断しての残留方針となった。

 そして残留の方針が固まったもうひとつの決め手が、野球へ前向きに取り組む姿勢だ。常に全力プレー。本来はレフトでプレーしてきた選手だが、キャンプからチームの空白ポジションがライトだと知ると積極的にライトに入ってノックを受けた。今月24日の移動日には、前日がナイターでベンチ入りしていたにもかかわらず2軍戦の出場を志願して逆転満塁弾を放って存在感をアピールした。
 研究熱心で「野球がうまくなりたい」「チームの勝利に貢献したい」という情熱にあふれている