桑田真澄、清原和博のKKコンビが卒業した1986(昭和61)年の夏前に起こった。2年生部員が学校内にある人工の池で溺死。事故死として処理されたが、その後、実は3年生によるいじめが原因だったことが明らかになった。

3年生部員が池にスリッパを投げ入れ、その2年生部員に拾ってくるように命令したことが悲劇を招いた。

亡くなった部員は有望選手で、立浪和義(元中日)、片岡篤史(元日本ハムなど)、野村弘樹(元横浜)らと同期。翌年に春夏連覇を達成する主力メンバーに名を連ねていたはずだった。

この事件に関しては、桑田の父・泰次さん(故人)の著書「野球バカ」(講談社刊)に詳しく記されているが、同級生の死に衝撃を受けた2年生部員たちは、寮で座り込みを敢行して3年生のいじめに抗議したという。