■雪印「役割があります」

「パンにはやっぱりネオソフト」で知られる雪印メグミルク(本社、東京都新宿区)の広報担当者に話を聞きました。

──マーガリンの容器の「薄い紙」の正式名称は。

「『硫酸紙』といって、パーチメント紙をポリエチレンでコーティングした紙です。パーチメント紙とは、セルロースの繊維を加工処理することで耐水性や耐油性を向上させており、食品の包装や薬包紙など、さまざまな用途に使用されております」

──どんな役割が。

 「特に長期間でのご使用において、表面の水分蒸発を低減し、黄色化を抑えることができます」

──開封後、残すか捨てるか迷う人がいるようです。

 「前述のように、表面の水分蒸発を低減し、黄色化を抑える役割がありますので、開封後すぐに廃棄せず、保存する際は表面に接触させるよう被せて、中身を使い切るまでご使用ください」

 他のメーカーでも同様の回答をしており、明治は公式サイトに「シートや薄い紙は、お手元に届くまでの間、乾燥を防ぐためのものです。
マーガリン類が乾燥すると透明感のある濃い黄色に変わります(マーガリン中の水分が蒸発するため)。開封後は取ってお使いいただいても構いませんが、つけたままの方がおすすめです」と掲載。
小岩井乳業は「(マーガリンのアルミシールは)表面の乾燥や浮遊物の落下・混入などを防止することから、開封後も付けておくことをおすすめいたします」(商品Q&Aページより)としています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f8d48d61f89a196cf6bc84e7b5f98ec8d77ad1b