新安塩田奴隷労働事件
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端的に言うと知的障害者拉致って来て奴隷労働させてた
島ぐるみでみんなグルになって監禁や

人身売買の仲介業者は正体を隠して、知的障害者に「食事も十分に提供する雇用先がある」「君を雇ってくれるところがある。ちゃんと飯も食わせてくれる」と声をかけ、実際は全羅南道新安郡の塩田業者に10万ウォンから30万ウォン(事件発覚当時の日本円で約9300 - 28000円)で売却していた[2][4]。被害者のなかにはソウル駅でホームレスをしていたら、人身売買の仲介業者に声をかけられて島にいた者もいた[2]。

現場となった塩田は新衣島など離島にあり[3]、韓国での天日干しの高級塩は、ほとんどこの全羅南道新安郡で作られ、ブランド品となっていた[2]。このうち、主に大規模塩田所有者が知的障害者を奴隷として扱っていた[4]。

知的障害者の労働者は監禁され、さらに塩田労働に対する賃金は一切支払われていなかった[3]。労働者は納屋・エアコンのない倉庫で約5時間の睡眠時間を与えられて[2]生活し、食事は粗末であった。脱走を図った者は捕まえられスコップや鉄パイプ、角材でリンチされた[4][2]。骨折の治療も受けられずに、片足切断の体で働かされている被害者もいた[2][4]。地元警察も塩田奴隷を黙認しており、脱走した被害者は島民によって事業主に報告され、再び連行された[2][4]。

被害者数は100人以上にのぼった[2]。塩田業者は知的障害者の労働者に対して、「自分はここで働くしかないのだ」と思い込むよう洗脳していた[4]。 塩を作らない季節は養魚場や建設現場での労働に従事させられていた