この北口を金メダルに導いた立役者がチェコ人コーチのデイビッド・セケラック氏であるが、母国チェコのWEBメディアが現地での競技活動において思わぬ苦労があったことを報じている。

 チェコメディア『CESKE NOVINY』では、世界陸上での決勝前の緊張感が漂うなか、北口を日本食レストランに連れて行ったというエピソードや、「5分の遅刻も許さない」という厳格な環境で彼女が4年以上にわたり謙虚にトレーニングを積んできたという話が同氏によって語られている。

 そんななか、記事内ではセケラック氏が日本人の北口を指導することで“偏見”の目を向けられる時もあると明かす。理解ある人々はとても協力的であるとしながらも、「なかには陰湿な人々もいる。つい数日前も連盟に対して、私が日本人を指導しているという匿名の苦情があった。私も彼女も連盟の金で雇われていると言って、泣きつきたかったのだろう。本当に汚いものが溢れている」と嘆いているという。

 “史上初”の快挙の裏には、さまざまな闘いがあったようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5ec1ba447f3bbb3a7cedd708db5e7a1f327a0975