日本サッカー協会(JFA)は8月31日、9月の活動に向けた日本代表の招集メンバーを発表。スタッフの人事にも注目が集まった。

日本代表、招集メンバー発表! ドイツ&トルコとの連戦へ三笘薫や遠藤航ら

カタール・ワールドカップ(W杯)後も森保監督体制で続行している日本。9月には、9日の国際親善試合でドイツ代表、12日のキリンチャレンジカップ2023でトルコ代表との対戦を予定している。

カタールW杯開幕節でも対戦し、日本が2-1で撃破したドイツ。スター選手たちが揃い、FIFAランキング15位に位置する強豪との再戦を迎える。

この重要な活動に向けた招集メンバーには、ブライトンMF三笘薫やリヴァプールに移籍したMF遠藤航、フェイエノールトに移籍したFW上田綺世らを選出。また、C大阪の25歳DF毎熊が9月シリーズ唯一の初招集メンバーとして選出されている。

また、日本代表は今回、スタッフでサプライズ人事を行うことに。テクニカルスタッフとして、セビージャのアナリスト(分析官)を務めている若林大智氏を招へいした。

若林氏は、2019年から分析官としてセビージャに所属。4年間で2度のUEFAヨーロッパリーグ優勝(2019-20と22-23シーズン)に貢献した。また、日本ではS級にあたるレベル3のスペイン指導者ライセンスを持っている。2022年5月に行われたS級コーチ養成講習会では、『アナリストとしての仕事』というテーマで講義を行っていた。

長年スペインで経験を積んだ40歳の入閣について、山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「セビージャでヨーロッパチャンピオンに何度も輝いた…さまざまな監督と一緒にヨーロッパのトップレベルの戦いを経験してきた実績がある方」と紹介。「今までのテクニカルスタッフにさらに世界のトップ基準としての意識改革であったり、層を厚くしてくれる」と信頼を語った。

「彼だけでなく、W杯でこれまで以上の成績を目指すことを考えれば、決勝トーナメントの先の分析の分厚さがすごく重要になると思う。その中のスタートとして、今回我々が楽しみにしている存在です。チームに良い影響を与えてくれると確信をしています」

森保一監督は「彼がスペインで経験した、セビージャでヨーロッパリーグを獲っているという世界トップ基準、そして世界のサッカーの情報を持っているテクニカルスタッフ。我々に加わってくれるということは非常に戦力アップになりますし、世界の舞台で戦ってきたスタッフが入ってくれることで、その情報をもらいながら、自分たちと違う色々なノウハウを持っているかもしれない。お互いやりとりしながら、チーム力を上げていけるよう生かしていきたいです」と期待感を語っている。