鳥羽シェフは、自身がメニューを監修する古民家レストラン「NAGANO」を7月1日に長野県小谷村に新オープン。ランチでは3000円の鮭定食、ディナーでは地域の食材をふんだんに使用した20000円からのコースメニューを愉しむことができ、長野県の食や文化を体験できる。

’22年夏に村の担当者が地域活性化のため鳥羽シェフに声をかけたことがきっかけになり始まったこのプロジェクト。鳥羽氏の不倫報道をうけ、多くの企業が契約解除にいたったが村は「個人ではなく、企業とお付き合いをしている」と予定どおり開店にこぎつけた。

オープンから2カ月が経ったが、その評判はどうなのか? グルメレビューサイト「食べログ」には現在13件の口コミが寄せられており、総じて料理については「おいしい」と高評価。一部、高価すぎると指摘されていた鮭定食も、食べた人からは「納得」との感想が上がっていた。

しかし、肝心の予約状況は芳しくない。9月第一週の土日は、ランチこそほぼほぼ満席といった状態だが、ディナーに関してはいつでも予約が取れる状況。第二週目に至っては、ランチもディナーもほとんどいつでも予約可能だ。

「NAGANOは公共交通機関で訪れるのが難しく、気軽に訪れられるような場所にはありません。だからこそ、企業からのコラボ依頼も絶えない売れっ子料理人である鳥羽シェフのブランド力は、開店直後の店を盛り上げるのに不可欠だったのではないでしょうか。不倫騒動がなかったら、“鳥羽シェフが手掛けた”というブランドは、長野の山奥までわざわざ顧客に足を運ばせるのに十分な理由になっていたと思います」(飲食関係者)