両容疑者も出廷し、修容疑者は娘で実行役だった瑠奈容疑者(29)と共謀したとの容疑内容について「やっていない。事件後、家に帰ってきて初めて知った」と否認した。

 浩子容疑者も「疑われることは何一つしていない」と否認。一方で修容疑者は「娘が、被害者や遺族に対して取り返しのつかないことをした。本当に申し訳ない」と謝罪した。

 修、浩子両容疑者の鑑定留置は札幌地検が請求し、8月28日に始まった。期間は2024年2月28日までの半年間。

 この日の手続きで鈴木浩二裁判官は「動機や事件前後の動きなど、事件の性質や内容に常軌を逸した面がある」とし、「十分な捜査を尽くす必要があり、鑑定医師の意見も踏まえて6カ月が相当と判断した」と述べた。

 これに対し弁護人は意見陳述で「2人が共謀した事実がないため、そもそも責任能力を判断する必要はない」と主張。「検察の時間稼ぎのために長期間にわたり身体を拘束するのは人権侵害だ」とし、1週間の簡易鑑定に短縮するよう求めた。