核燃料サイクル施設の事業者「日本原燃」の社員の男が、ひき逃げ事件に巻き込まれたとウソの通報をしたなどとして警視庁に逮捕されました。

日本原燃のエンジニアで青森県三沢市の相馬諒容疑者(30)。今年4月、東京・大田区で「原付にひき逃げされた」とウソの110番通報をかけて警視庁の業務を妨害した上、被害者に支給される日当などおよそ1万円をだまし取った疑いがもたれています。

相馬容疑者は事件前日、アメリカ出張のために青森県から上京。翌日、フライトがおよそ3時間後に控えるなか、蒲田駅近くの路上で犯行に及びました。

記者
「通報を受け、警察官がこちらの路上に駆け付けたところ、相馬容疑者は足を引きずるようにして歩いていて『黒いスクーターにひかれた』と話したということです」

近隣の人
「朝だったので、パトカー来たっていうのは聞こえたので、このへんだろうなとは思ってたんですけど、どういう事故かっていうのは分からなくて」

しかし、その後の防犯カメラの捜査で、ひき逃げしたとされる原付バイクが確認されなかったことなどから、ウソが発覚したということです。

取り調べに対し、相馬容疑者は。

相馬容疑者
「アメリカ出張するのが嫌だったから、ウソの110番をしました」

こう供述し、容疑を認めているということです。