野村農水大臣が東京電力・福島第一原発の処理水を“汚染水”と発言したことについて、中国政府は「事実を言っているだけ」とした上で「日本側が本当に撤回すべきなのは海洋放出だ」と強調しました。

中国外務省 汪文斌 報道官
「汚染水と発言したのは事実を言っているだけだ」

中国外務省の汪文斌報道官は1日の記者会見で、野村農水大臣の発言についてこのようにコメント。「処理水という言い方は客観的事実を無視するもので、日本側が『核汚染水』の海洋放出の危険性を覆い隠し、大衆や国際世論を間違った方向に誘導しようとしているに過ぎない」と主張しました。

その上で、汪報道官は「日本側が本当に撤回すべきなのは海洋放出だ」と改めて強調しました。

福島第一原発の処理水放出が始まって1週間が過ぎましたが、中国外務省は「日本は長期にわたって道義的・法的責任を負わなければならなくなる」などと連日、日本の対応を非難し続けています。