舞洲の南西に位置し大阪市の最西端となっており、大阪北港の一画を占める。新都心の開発を目指して、1988年に策定された「テクノポート大阪」計画の対象となった人工島3地区の一つ。その後バブル崩壊で計画は水泡に帰し、オリンピック招致も失敗して負の遺産と化した[1][2]。

夢洲の南部に水深15 mの高規格コンテナターミナルが2つあるが、全体的には広大な空き地が広がっている。今後は、夢洲の南端地域はロジスティクスセンターと位置付けて、物流倉庫の大規模集積地化を進める予定。将来的には産業区域に変更した上で製造業の進出も想定している。さらに、夢洲はスーパー中枢港湾構想の中核施設を目指すなど、コンテナターミナルや物流基地の整備により国際物流の拠点とする予定。埋め立てが全て完了すれば、総面積は390 haになる。

2018年11月23日(日本時間同24日未明)に2025年国際博覧会の開催地が大阪に決定し、夢洲は大阪・関西万博の会場となる。大阪・関西万博の開催期間は、2025年4月13日 - 2025年10月13日が予定されている。万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン(英:Designing Future Society for Our Lives)」であり、約2800万人の来場を見込んでいる[3]。

大阪府知事の松井一郎(当時)は、カジノを含む統合型リゾート (IR) について、夢洲を候補地として誘致活動を推進する方針を示している[4]。また、2016年6月16日には2025年万国博覧会の大阪招致構想として、それまで例示の一つだった夢洲の会場候補一本化が発表され[5][6]、万博誘致の成功を含めて、IRとの一体的な開発が行われる見込みである[7][8]。

2021年2月12日、大阪市・大阪府は大阪IRの「実施方針案」を修正。新型コロナウイルスの流行や国の手続きの遅れなどを背景に、当初2025年の全面開業の時期を、2020年代後半に遅らせることになった[9]。

大阪・関西万博開催および大阪IRの開業を見越し、Osaka Metro中央線が2024年度を目標に、夢洲駅を新設し延伸予定である[10]。

2022年11月9日からは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン“Designing Future Society for Our Lives”~多様で心身ともに健康な生き方・持続可能な社会・経済システム~」と「大阪・関西らしい世界初のスマートシティ」実現を目指し、「夢洲 次世代まちづくりEXPO」が開催される[11]。