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東京都が募集している築地市場跡地(中央区)の再開発事業者に、巨人の本拠地・東京ドームの運営会社を傘下に持つ三井不動産が応募する見通しとなり、巨人が悲願とする自前球場の建設候補地として「築地」が再浮上だ。

東京・水道橋で東京ドームが1988年に開業以来、巨人は35年にわたって本拠地球場としてきた。長らく両者に資本関係はなかったが、球場を所有する株式会社東京ドームがTOB(株式公開買い付け)によって2021年に三井不動産の子会社となった際、巨人の親会社の読売新聞グループ本社も東京ドーム社の株式の20%を取得し経営に参画。

翌22年には約100億円を投じて球場の大規模改修を行ったが、当初の耐用年数とされた30年を過ぎて屋根部分などの老朽化が指摘され、巨人球団幹部も「一般論として、ずっとドームが使えないのは当然。建て替え、移転などの可能性は否定しない」と話す。

これまで移転先として浮かんでは消えてきたのが、築地市場の豊洲移転後の跡地だ。東京ドーム約4個分、約20ヘクタールの都有地で、都営大江戸線築地市場駅や東京メトロ築地駅、同東銀座駅が徒歩5分圏内と交通の便もいい都心の一等地である。