仙台市は、2023年7月、宮城野区の児童館で盗撮事案があり、児童館側が証拠のスマートフォンを紛失。
運営管理団体が、市への報告などを1カ月行っていなかったと明らかにしました。

仙台市によりますと、7月28日午前、宮城野区の児童館の一室で、児童が見慣れない箱を発見。
相談を受けた女性職員が箱の中身を確認したところ、動画撮影状態のスマートフォンを発見しました。
この一室は、水遊びをする児童が着替えに使用していた部屋だったということです。

別の女性職員が、この日休暇中の館長の男性に事案を報告。スマートフォンを館長の机の引き出しに保管し、施錠しました。
およそ1時間半後の正午ごろ、館長が児童館に到着。事案を確認するため、証拠品のスマートフォンを男性職員と確認、再度自身の机の引き出しに保管しました。

その後、館長が現場確認を行い机に戻ったところ、スマートフォンの紛失に気付いたということです。この間、館長の机の引き出しは施錠されていませんでした。

市によりますと、この日の午後4時ごろ、児童館から管理運営団体に事案の内容が報告されましたが、警察への通報や市への報告はおよそ1カ月経った8月29日でした。
通報や報告が遅れた理由について、児童館の館長は「証拠となるスマートフォンを紛失したため報告が遅れた。反省している。」と話しているということです。