(セ・リーグ、巨人0|0中日=延長十二回、19回戦、巨人11勝7敗1分、8日、東京D)巨人・戸郷翔征投手(23)が10回140球を投げ、3安打無失点の熱投を見せた。しかし、打線が5安打無得点に終わり、右腕に1カ月ぶりとなる11勝目はつかなかった。

セ・リーグトップを走るDeNA・東の13勝を追いかける巨人の勝ち頭は試合後、「登板数が増えるようにいこうと僕は思っています」と残りのレギュラーシーズンで登板間隔を詰める希望を口にした。

戸郷は今季、前半戦ラストの7月13日の広島戦(東京ドーム)で1度、中5日で先発したが、その他はすべて中6日以上の間隔を設けた。「(投手チーフコーチの)阿波野さんがOKを出すか分からないですけど、登板数が増えるようにいこうと僕は思っています。どうなるかはわからないですけど。チームの勝利が一番ですし、CSに向けて1勝1勝積み重ねないといけないので、僕のタイトルの話をしている場合ではないですけど、個人としてはそういうところ(最多勝)を狙っていければ」と、チームの残り19試合での〝フル回転〟を首脳陣に要望する。

「勝ちたい一心で投げていたので、次に勝てるように頑張ります」と戸郷。気迫の投球もむなしく、8月3日以来の白星は次戦へお預けとなった。
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